輸出入の業務に就いているとよく耳にする「保税地域」という言葉。輸出入手続きを行う商品は原則、保税地域に搬入されるので、その内容について解説します!
保税地域とは
外国貨物の蔵置などのために設けられた地域のことです。
外国貨物とは、輸入申告前および輸出申告後の貨物、また日本を通過する貨物のことを指します。
保税地域の種類については、下記の通り
保税地域名 | 特徴 | 例 |
指定保税地域 | 港や空港近くの公共施設 |
CY(コンテナヤード)やCFS(コンテナ・フレイト・ステーション) |
保税蔵置場 | 許可を受けた民間企業 | 航空会社などの上屋、倉庫 |
保税工場 | 許可を受けた民間工場。外国貨物の加工や製造を行う。 | 造船所、製鉄所など |
保税展示場 | 許可を受けた国際展示会場や官公庁の見本市がある施設 | |
総合保税地域 | 上記の総合 | 中部国際空港、愛媛国際物流ターミナルなど |
保税運送制度とは
必要な手続きを行うことにより、保税地域などの保税運送の許可を受けた場所までに限り、外国貨物を関税未納のまま国内運送できる制度のことです。
日本国内の貨物は国内のどこでも輸送可能ですが、外国貨物の運送は保税地域以外、原則不可です!気をつけましょう!