前回に引き続き、輸入時に知っておく必要のある単語についてご紹介します。
海外からものを輸出したいときに必要なことは、主に下記の通りです。
①輸入するものが何か
②何のために使うのか
③どこから輸入するのか
④ものの値段
①を説明するために必要なものがいわゆる「HS CODE」です。
「HSコード」は、「商品の名称及び分類についての統一システム(Harmonized Commodity Description and Coding System)に関する国際条約(HS条約)」に基づいて定められたコード番号です。
つまり、HS CODEを使用することでその品物が何であるのか?を簡単に特定することができます。言語が異なることで、説明が難しい場合でも、このコードを使用することでスムーズに輸入をすることが可能にあります。
※実務レベルではHS CODEだけではなく、製品を細かくする説明もありますが、それでも便利ですよね。
また、このHS CODEによって関税率も決定します。
便利である反面、ある品目がどのHSコードに属すかの判断は専門知識を要します。
輸出者が通知してきたコードを安易に使って輸入手続を進めると、後に申告書類の訂正や修正申告が必要になることがあります。
初めての品目を輸入する際は、税関の「関税分類の事前教示制度」を利用するなどして、事前にHSコードや関税率について確認しておく必要があります。