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【容積 重量 計算】実重量と容積重量について

「実重量は解りますが、容積重量Volume Weight ってなんですか。貨物の実際の重量は80kgなのに、なぜ110kgsで請求されるんですか?」という質問をいただいたことがあります。

今回は、運賃に関わる賃率重量 (chargeable  Weight)を算出するための実重量(Gross Weight)と容積重量(Volume Weight)について説明します。これがわかると、賃率重量 (chargeable  Weight)について理解でき、想定予算内で物量を調整することができます。

筆者プロフィール
国際見本市展示会物流歴16年。日本海外を含めサポートしてきた業種は30社以上、サポート実績国60以上、大きなプロジェクトでは、バンクーバーオリンピック、北京オリンピックへの保税輸送、TICAD 6ケニアなどのサミットへの輸送、現在も定期的に大中小企業の海外出展などをサポートしています。

①賃率重量 (chargeable  Weight)とは

実際に請求するもととなる重量のことです。

・算定基礎となる重量にKgを利用します。

・重量の端数処理0.5までの端数(小数点以下3桁)は0.5kgsに0.5を超えた部分は1kgに切り上げます。ポンドの場合は端数はずべて上の位置ポンドに切上ます。

・航空運送状 Air Waybill(AWB) 状に実重量(Gross Weight)と容積重量(Volume Weight)と記載されています。

それぞれの重量を表記しているのですが、比較して重量の重い方が賃率適用重量(chargeable  Weight)になります。

1.容積重量(Volume Weight)が賃率重量の場合:実重量(Gross Weight) < 容積重量(Volume Weight)
2.実重量(Gross Weight) が賃率重量の場合:実重量(Gross Weight) > 容積重量(Volume Weight)

②容積重量が使用されるとき

次に容積重量に関して説明してゆきます。

貨物の大きさが、6,000立方センチメートル(366立方インチ)を超えた場合は、貨物の実際の重量の代わりに、6,000立方センチメートル(366立方インチ)当たりを1キロとして換算して算出された容積重量が使用されます。(1ポンドあたりの場合は166立方インチ)

ただし例外もありますので、ご注意ください。

③容積重量の算出方法

実重量は、梱包を含めた実際の秤で測った重量なので単純明快ですが、容積重量はどんな時に利用されてそもそもどうやって計算されるのでしょうか。

計算方法は、慣れれば簡単で6,000立方センチメートルで縦横高さをかけた数字を割るといった計算方法で算出できます。

縦×横×高さ÷6,000m3と覚えてください。

容積cm3÷6,000=1kgあたりの容積重量
容積inch3÷366=1kgあたりの容積重量
容積inch3÷166=1lb(ポンド)あたりの容積重量

はじめのうちはこの6,000数字がなかなか思い浮かばないかもしれませんが、表計算などにこの数字を入れておくと簡単です。

もう少し、噛み砕いて説明しますと、

容積重量算定上の容積は、貨物の最大長、最大幅、最大高をかけた容積です。
寸法の単位は、㎝,inchで計算し、各単位寸法以下の端数は四捨五入します。

例:L(長さ)33.3cm ×W(幅) 22.2cm × H(高さ)55.5cm = 33cm × 22cm × 55cm
L33cm ×W 22.2cm × H55.5cm÷6,000= 容積重量 6.65kg

注意:1件の航空運送状 Air Waybill(AWB)の貨物の中に複数の梱包がある場合は、梱包ごとに実重量容積重量を測るのではなく、1件の貨物全体の重量の容積として比較し、賃率適用重量を決定します。

ただし、フォワーダーによっては梱包ごとに測るケースも 最近あると聞いているので、ご確認ください。

④具体的にどの重量が賃率適用重量 (chargeable  Weight)になるのか。

では精算時に実重量(Gross Weight)を容積重量(Volume Weight)のどっちの重量が賃率適用重量 (chargeable  Weight)になるのか。

ケースバイケースなのですが、先ほどの計算、L33cm ×W 22.2cm × H55.5cm÷6,000= 容積重量 6.65kgの例で具体的に説明します。

<<例>>

a.L33cm ×W 22.2cm × H55.5cm÷6,000= 容積重量 6.65kgの貨物の実重量が10kgsの場合は、

貨物容積重量 6.65kg< 貨物実重量が10kgsなので実重量が、賃率適用重量 (chargeable  Weight)となり10kgsに発地-着地間の1kgあたりの賃率をかけて、一般貨物運賃、特定品目運賃を算出します。

b.L33cm ×W 22.2cm × H55.5cm÷6,000= 容積重量 6.65kgの貨物の実重量が5kgsの場合は、

貨物容積重量 6.65kg > 貨物実重量が5kgsなので実重量が、賃率適用重量 (chargeable  Weight)となり6.65kgsに発地-着地間の1kgあたりの賃率をかけて、一般貨物運賃、特定品目運賃を算出します。

今回の学習

・賃率適用重量(chargeable  Weight)は容積重量(Volume Weight)と実重量(Gross Weight)比較して

 重量の重い方
・容積重量算出方法は、縦横かける高さ÷6000m3

「貨物の実際の重量は80kgなのになぜ110kgsで請求されるんですか。」

の質問への回答は、請求書を見てみると正確に判断できます。考えられるのは、容積重量(Volume Weight)と実重量(Gross Weight)比較して、容積重量(Volume Weight)の方が、実重量(Gross Weight)より重かったのではないかと考えられます。

軽いものを送る場合は、実際の重さのみでなく、できるだけコンパクトにできるかどうかも考慮して梱包を仕上げましょう。